下剤の種類
(大腸カメラ検査前に行う
下剤服用)

下剤とは?

大腸カメラ検査を受ける前に必ず飲む必要があります。大腸の中にある便や汚れを取り除くことで、カメラを通して腸内を鮮明に映し出すことができ、より正確で細かい検査が可能になります。

下剤を飲むことに懸念がある方

下剤に対して不安を感じる方は少なくありません。「急に便意を感じる薬を飲むのが怖い」「下剤の味や量が合わなかった」といった心配も理解できます。そのため、当院では患者様一人一人のニーズに合わせた下剤を提供しています。検査前に下剤を飲むことに対して不安や疑問がある場合は、ぜひご相談ください。当院では、複数の下剤の種類を取り扱い、患者様の体調や希望に最も適したものを選ぶことができます。

また、下剤が苦手な方のために、下剤を飲まなくても腸内をきれいに洗浄できる大腸カメラ検査を行っています。

 

おすすめの下剤とその特徴

当院で使用している下剤一覧

 

モビプレップ

サルプレップ

ビジクリア

マグコロールP

ニフレック

服用方法

モビプレップ2杯+水1杯を繰り返し、きれいになった時点で終了

サルプレップ1杯+水2杯を繰り返し、きれいになった時点で終了

ビジクリア5錠と水200ml内服を10回繰り返し、4~6時間かけて洗浄

1,800ml全量を1~2時間かけて飲み洗浄

2,000ml全量を1~2時間かけて飲み洗浄

梅ジュース風味

レモン風味

 

薄いスポーツドリンク味

スポーツドリンク味

メリット

  • 洗浄力が強い
  • 下剤の服用量が少ない
  • 味が良い
  • 洗浄力が強い
  • 下剤の服用量が少ない
  • 下剤を作る手間がない
  • 錠剤なので他の下剤の味が合わない場合でも服用可能
  • 苦味が少ない
  • 味が良い
  • 服用方法が簡単
  • 高齢者や腎臓機能が低下している方にも使用可能

デメリット

  • 高齢者、腎臓機能が低下している方は服用不可
  • 苦味が多め
  • 高齢者、腎臓機能が低下している方、心臓に病気がある方は使用不
  • 服用する錠剤数が多い
  • 下剤の服用量が多い
  • 洗浄力がモビプレップに劣る

洗浄力

強い

最も強い

弱い

標準的

弱め

下剤にはさまざまな種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。大腸カメラ検査を成功させるためには、下剤の「洗浄力」が最も重要です。洗浄力が不足していると、大腸内が完全に綺麗にならず、検査中に腸内が不十分に映し出されてしまうことがあります。この場合、検査結果が不正確となり、再度検査を受けなければならなくなるリスクがあります。

そのため、当院では洗浄力の高い下剤として「モビプレップ」や「サルプレップ」をお勧めしています。これらは、腸内をしっかりとクリアにし、正確な検査を実施するために必要不可欠な薬剤です。もちろん、患者様に合った飲みやすいものを提供することにも配慮しています。

大腸カメラ検査のために大量の下剤を飲むことに不安や苦痛を感じる方も多いかと思われます。当院では、患者様の体質や状態に合わせて、最適な下剤を選択できるよう、多数の下剤をご用意しております。下剤の種類や量は、事前に医師と相談して決めることができますので、安心してご来院ください。

モビプレップ(液体)

腸管洗浄液の一種です。他の下剤と比べて、飲む量が少なくても、しっかりと腸内を洗浄できるのが特徴です。味もマイルドで飲みやすくなっています。

ただし、モビプレップは、腎機能が低下している方や高齢の方には適していません。便秘でない方や、便秘でも排便コントロールができている方でしたら、モビプレップを1リットル飲むだけで、大腸カメラ検査の前処置が終えられる可能性があります。

サルプレップ(液体)

新しい下剤として2021年に発売された下剤です。味・洗浄力・量・服用方法の4つの点で、従来の下剤と比較して優れているとされています。

他の下剤で不快な思いをした方や、大腸カメラ検査に不安を感じる方におすすめです。

ビジクリア(錠剤)

大腸カメラ検査の前処置に使われる錠剤タイプの下剤です。液体の下剤とは違い、水と一緒に飲むだけですので、下剤特有の不快感がほとんどありません。服用量は、1回5錠で、15分間隔で10回(合計50錠)飲んでいただきます。

なお、ビジクリアは、腎機能が低下している方や高齢の方、コントロールできていない狭心症などの心疾患がある方には使えません。その場合は、他の下剤を選択する必要があります。

マグコロールP(液体)

味が良いと評判の下剤です。ただし、腸内を綺麗にする効果はあまり高くありません。そのため当院では、他の下剤が飲めない患者様にのみ使用しています。

ニフレック(液体)

ニフレックは、洗浄効果を持ちながら体内吸収が少ない下剤です。その高い汎用性から、高齢者や腎臓機能低下の方にも安心して使用されています。内服後、体内でほとんど吸収されず、腸内で水分を保持し、便を柔らかくすることで排便を助けます。

下剤服用に関するよくある質問

下剤は飲みやすいですか?

下剤の種類によって飲みやすさは異なりますが、当院では味や飲みやすさにも配慮したものをご提案しています。必要に応じて、患者様に最適な下剤をお選びいたします。

下剤を飲んだ後、すぐに便意が来ますか?

下剤を飲んだ後は数時間以内に便意を感じることが一般的です。便意が強くなってくる時間帯は個人差がありますが、体調に合わせて無理なく準備を進められるようサポートします。

下剤による副作用はありますか?

一部の患者様において、下剤による軽い腹痛や吐き気が生じることがあります。万が一、体調に異変を感じた場合は、すぐにご相談いただければ、別の対処法をご提案いたします。

大腸カメラ検査後はどれくらいの時間休む必要がありますか?

検査自体は数十分で終わりますが、終了後は安静にしていただくことをお勧めしています。必要に応じて、リカバリー時間を設けてからご帰宅いただけます。

大腸カメラ検査を
検討している方は当院へ

大腸がんの早期発見において、大腸カメラ検査は非常に重要な手段です。大腸がんは、初期の段階では自覚症状が少ないため、定期的な検査を受けることが勧められます。検査は一度受けたからといって安心せず、定期的に受けることが早期発見に繋がります。

当院では、健康診断を受けていない方や体調に不安を抱えている方に対しても、大腸カメラ検査をお勧めしています。検査は24時間オンラインで予約が可能です。検査に関して疑問や不安がある方は、お気軽にご相談いただければと思います。

 

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